【流れつつ立ち止まる生き生きとした現在】

『カントによる認識のコペルニクス的転回は、現実として現れるものに対して自分がその成立条件であることを示した。消滅を繰り返す知覚・表象は一様に持続するものではなく、瞬間的な表象であり未発達の歪んだ形象である。故にメルロ・ポティは「幕なしの視覚などない」と述べたが、直裁で完全な視覚などあり得ないのである。

絵を描くことは世界を新たに見直し提示することである。』

  消滅を